【論文掲載】計画班B01の鳥取大学・松浦和則教授らの研究成果が,ACS Applied Bio Materials誌に掲載されました!

2021.04.23

【 論文掲載】計画班B01の鳥取大学・松浦和則教授らの研究成果が,ACS Applied Bio Materials誌に掲載されました!

Inaba, H., Hatta, K., Matsuura, K.  (2021). Directional Propulsion of DNA Microspheres Based on Light-Induced Asymmetric Growth of Peptide Nanofibers. ACS Applied Bio Materials, DOI: 10.1021/acsabm.1c00146

天然には光の方向に応じて運動方向が変わる「走光性」を有する生物が存在します。走光性を有する人工分子システムの開発が世界中で行われていますが、その運動を誘起する方法は限られたものでした。本研究では、独自に開発した光刺激によるペプチドナノファイバー形成を駆動力とした運動システムを利用することで、DNA球状集合体(Nucleosphere)に光照射方向から逃げる「負の走光性」を付与することに成功しました。本成果により、生物の運動システムの理解や、新たな人工分子輸送システムとしての応用が期待されます。