(当イベントは終了しました)
第8回分子サイバネティクス・第52回分子ロボティクス定例研究会のお知らせ
下記のGoogle フォームから参加登録をお願いいたします。
日時:4月22日(月曜日)午後 (開始時刻は発表者数に応じて前後します)
場所:岡山大学 津島キャンパス 工学部5号館2階17番教室 (岡山駅からバスで10分ほど)
参加費:無料
参加申し込み: Google フォーム (https://forms.gle/dSDyGfXjyFzBX4Gt7)
主催:CBI学会 分子ロボティクス研究会
協賛:学術変革領域(A)分子サイバネティクス
世話人:大槻 高史、千住 洋介 (岡山大学)
招待講演1: 篠田 渉 先生 (岡山大学 異分野基礎科学研究所)
演題: 脂質ナノ粒子−エンドソーム脱出の分子機構 −分子シミュレーションによるアプローチ−
要旨: 核酸デリバリーのキャリアとして注目される脂質ナノ粒子 (LNP) は、数種の脂質とコレステロール、核酸の複合体コロイドであり、このような複雑で巨大な分子複合体構造を分子シミュレーションによって扱うには、時間空間スケールの問題のため、何らかの粗視化モデルを用いる必要がある。我々は定量性を示す粗視化分子力場SPICA (https://www.spica-ff.org/) を開発し、様々な脂質膜、タンパク質、核酸複合体に適用してきた。本講演では、SPICA力場を簡単に紹介した後、分子シミュレーションによる脂質ナノ粒子の構造解析、さらに核酸のエンドソーム脱出の分子メカニズムの解析として、LNPとエンドソーム膜との融合によって、LNPに内包される核酸分子がエンドソーム外に放出される過程の観測に成功した検討について言及する。
招待講演2: 平野 美奈子 先生 (岡山大学 工学部)
演題: 新規イオンチャネル活性測定法の開発と光活性化タンパク質の改変
要旨: 本研究会では、近年我々が取り組んでいる 1)新規イオンチャネル活性測定法の開発に関する研究と、2)光活性化タンパク質の研究について紹介する。
1. イオンチャネルの活性測定法の一つである人工脂質平面膜法の測定効率を高めるため、迅速にチャネルが組み込まれた人工膜を作製する技術を開発し、この技術を基に自動チャネル活性測定装置を開発している。これらの開発の詳細と、複数同時計測に向けた試みを紹介する。
2. 光活性化アデニル酸シクラーゼ (PAC) は青色光刺激によりATPからcAMPを産生するタンパク質であり、オプトジェネティクスのツールとして利用されている。本発表では、PACの活性に影響を与える部位の同定と、その部位の改変により創製した幅広い光量に対応可能な変異体群について紹介する。
情報交換会: 夕方から@岡山大学カフェ ピーチユニオン4F (申し込み締め切り: 4月15日)